・・・相変わらずタイトルのダジャレがオヤジすぎ、っていう(;´д⊂)。
さて、今回の騒動。物凄く純粋に素人が見比べてみても、
どう考えても盗作だとしか言い様がないくらいにウリ二つで驚きデス。
よくロゴのデザインが酷似してる!とか言うて、裁判沙汰になることが
毎年必ずっていうほど各地であったりするんだけど、大抵の場合、
「似てるっちゃ似てるわなー」みたいなケースが多い気がするのね。
しかし、今回の場合、盗作云々ってことを全く知らされず、
この両者の作品を見たら、同じ人が同じ構図で描いたのかな?とか
信じて疑わないかもしんないくらい・・・似てるよね(大汗)。
細かいタッチが云々、色彩が云々っていうのは、あくまで画家側で。
「作品」の受け手が"画家"とは限らないからね。<そこ重要デス
音楽にしても、音楽家が音楽家の為に音楽を演るワケじゃないし、
漫画にしても、漫画家が漫画家の為に漫画を描くワケじゃないもの。
それこそがプロの世界だと思うけどね、ボクは。
それを踏まえた上で、やはり両者の作品を比べると、
どこをどう考えても・・・盗作、模倣したとしか思えないのが哀しい(涙
以前、政治家の某青木氏がマスコミに向かって思わず、
「アンタら素人に解かる政治じゃない」みたいな事を発言して
大問題にされたことがあったけどね、まさにアレと同じです、ええ。
国民の血税を莫大に費やしてその国民に意味不明な政治を
やっとんのかアンタは!みたいなね。そーゆー事デス。
そのスジの人にしかわかんないようなモノだったら、
そのスジの連中だけが集まるところで個展でもしてりゃいいワケで。
音楽も漫画も、こうした芸術にしてもそうなんだけど、
端緒は「模倣」とはよく言います(笑)。
模倣があるからこそ、受け継がれていくモノがあるとボクも思うし。
しかし、昨今これだけ知的所有物云々、著作権云々で何かと世間じゃ
問題になったり神経質になっている状況で、コレはあんまりよね、って。
ボクもクリエイターとして、普段音楽を作ったりしてるワケですが、
ぶっちゃけ、こういう話題・・・あまり指を差して笑ってられません(汗
やはり、クリエイターたる者、何かしらのインスパイアってモノが
間違いなくあると思うのね。そういった影響力は思った以上にデカい。
例えばこの世に存在するロック音楽なんて、以前もココに書いたけど、
80%くらいは
ビートルズがやってたことの焼き増しとも言えるし(爆)。
最近やたらめったら流行のラップだって、元を正せば古典音楽だし。
ロックのルーツはジャズだし、ジャズのルーツはクラシック。
なので、何かとカタチを変えて、時代に迎合して、それを土台にして
また別の作品が生まれるというのは、極々当たり前のことなんだけど、
プログレッシブであるハズの芸術家が、何ら発展性を持たせずに
まんま模倣をしてオリジナルを豪語してるとしたら、それは疑問だ。
・・・・ましてやプロなんだしね。
願わくば・・・和田氏の作品が盗作ではないことを祈りたいけれど。
しかし、当初騒がれてた作品以外にも、数十点もの絵画が
イタリアの画家・スギ氏の絵画とこれだけ酷似してるとなると、
もはや言い逃れることは難しいんだろうなァ・・・(遠い目)。
おまけに
文化庁からあんな大層な賞までもらっちゃってるし。
彼が本当に盗作の確信犯であったら、文化庁もお粗末よね(汗)。
逆に、他の部門で受賞した人なんかがエラい迷惑被りそうだし。
あと、コレで決定打だと思ったのが、文化庁のお偉いさん達って、
結局はこんな大層な賞を用意したところで、何もわかっちゃいないな、
っていうこと。ボクも正直、この2人の洋画家のことなんて、
全然詳しく知らなかったんだけど、しかし、もしこの人達のことを
何かしら評価するんだったら、せめてある程度承知してないと・・・。
所詮はこういう賞って、名ばかりで大したことないんだな、っていう、
ネガティブなイメージしか持てなくなってしまうんだけど。
こういう賞って、ボクはそれぞれの分野に造詣の深い人たちが
ちゃんと決めてるモノだと思ってたけれど。なんか騙された気分かも。
野球やったこと無いヤツが野球の解説するようなモノじゃない。
去年の今頃だったと思うけど、先述したオレンジレンジだったり、
少女漫画家の末次由紀さんの盗作疑惑が話題になってたのは
多くの人の記憶にもまだ新しいと思うのだけど・・・
この2つも正直、結構ショックでしたね、ボクにとっては。
とりあえず、オレンジレンジに関してはこちらを参照して頂くとして。
※フラッシュが見られない人はプラグインをダウンロードしてね(笑)。
因みに、彼らの盗作疑惑については、
至ってフラットな立場から
検証してるサイトがあるので、そちらを参照してもらうとして(汗)。
例えば彼らのケースに於いても、音感のあるミュージシャンでなくとも、
ごく一般のリスナーが聴き比べるだけでも、アレ?似てるな?って
何となく思えてしまうところがそもそも怪しいワケで。
音楽なんて、言うてしまえばこの世に音は12個しか存在しないモノ。
たったの12個。ドレミファソラシの7つと、半音階を合わせて12個。
要はそれらを組み合わせてるに過ぎないので、ぶっちゃければ、
"似ている気がするような"楽曲など、いくらでも出てくるモノなのデス。
なので、それこそイヤミったらしく粗探しをすれば、前出のビートルズの
話じゃないけど、大抵は○○っぽいモノになっていくと思うのね。
ただ、音楽は「音」を「楽」しむモノなので、そんなつまんない聴き方を
するのは、仮にボクが音楽を作る立場でなくたってイヤだけど。
しかし、その検証サイトにも書かれてるように、クレジットがさりげなく
書き換えられたりしちゃってたところはボクも当時勘付いてて(汗)。
ま、彼らの影響を受けたであろうミュージシャンは、彼らよりも
間違いなくボクの方が沢山聴いてると思うし、世代的にも(笑)。
そして同じく去年騒がれて、すっかりシーンから消えて?しまった、
少女漫画化の末次由紀氏。彼女の場合は、盗作っていうよりも、
トレース(敷き写し)なんだけれど。前出の疑惑と大きく違うのは、
彼女の場合は公式の場でトレースを認めて謝罪してるところかな。
こちらもやはり、
詳しい検証サイトがあるので、そちらを参照に(汗)。
キッカケとなったのは人気漫画家、
井上雄彦氏の「スラムダンク」という
バスケット漫画だったんだけれど。見比べると明らかな転写で(汗)。
しかし、漫画というのもまた難しいところだな、って思うんだけどね。
だって、もう全く別世界で何もかもがファンタジーな作品ならいざ知らず、
この作者が描いて問題になった作品なんかは、舞台は現世界だし、
フツーに日常生活がメインになってるもんだから、
例えばそこに登場するモノ・・・携帯電話1つとってもそうだし、
服装にしたってそうだし、何かしら参考にはすると思うのね。
ぶっちゃけ、ボクが以前音楽作品をプロデュースした際なんかでも、
「ココは○○っぽくネ」とか、そんな注文・・・必ず出されるし(笑)。
と言うよりも、寧ろボクの方が、そんな感じだ、って伝えるし(爆)。
勿論、あくまで「・・・っぽく」ってところなので、それまで、だけど。
というか、全く同じようにと言われても、なかなか出来ないし(涙)。
所詮は人間の手でアナログ作業の世界だったりするしね。
それをどこまで認めるべきか?って話になると、正直難しいかも。
カッコ良く言えば、インスパイア(示唆)だとか言われるだろうし、
一歩間違えば二番煎じだの、パクリだの、ってコケにされちゃうし。
しかし、あまりに神経質になっていくと、この先芸術分野っていうのが
どんどん衰退して行きかねないな、なんて思えちゃうんだけど(汗)。
例えば・・・ボクの好きな
サザンオールスターズの桑田さんなんかは、
もうデビュー・アルバムから「いとしのフィート」なんて曲があるように、
リトル・フィートが好きで、憎いくらい上手にリトル・フィート風に
アレンジして演奏して、ってやってたし、まぁ今でもそうなんだけど(笑)。
奥田民生さんなんかは周知の通り、
パフィーなんかの楽曲でも
あざといもんね。
ビートルズやら
ベイ・シティ・ローラーズやら、
あからさまにそれらしいアレンジしちゃうクセにオリジナリティは凄いし。
めっちゃマイナーどころからネタをピックアップしてくるならともかく、
誰もが知っているであろうところから拾ってくるセンスがまた(笑)。
全く斬新で、何モノにも囚われない限りなく前衛的な作品でも
生まない限り、本当のオリジナリティなんて言えないのかもね(汗)。
でも、そうなっちゃうと・・・多分つまんないと思うケド。ボクは。
ルーツを辿れるのがまた歴史だし、醍醐味だし、って思うもの。
とは言え、この記事で挙げた3つの盗作疑惑に関しては
間違いなくダメだと思うケド・・・(笑
なんかね、売れたら何でもアリ、売れるなら何でもアリ、みたいな。
少なくともゲージュツと呼ばれる分野でそうだと、それは非常に悲しい。
ミュージシャンならドラッグは許される、みたいなのとか。<んなアホな
デカい会社は潰れると困るから多少脱税してても目を瞑ろう、とか。
政治家なんかもそうよね。国民の税金を無駄遣いしまくりでも
お偉いさんだからって、結局ウヤムヤになって許されちゃってるし。
アメリカの議員の連中なんて、戦争万歳!なクセに、調べてみると
議員の親族なんかほとんど誰1人としてイラクに行って無いし、とか。
何でもアリなご時世は勘弁願いたいもんデス、ええ。
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